トランペット

トランペットのドレミの指使いは?他の楽器と一緒に吹く時は要注意!

トランペットで音が出るようになると、今度はドレミを吹きたくなりますよね。トランペットはピアノなどの鍵盤楽器と違って、3つのピストンバルブの組み合わせでドレミを表現します。今回はトランペットでドレミを出すための運指表(ピストンの押し方)をご紹介します。

ピアノの楽譜などトランペット以外の楽譜を見ながらトランペットを吹く時の注意点もお伝えしますので是非ご確認ください。

トランペットのドレミ運指表

五線譜とドレミ読みと運指表をご紹介します。

(楽器解体全書より引用)

ドとソとドや、ミとラが同じ運指がありますが、これはトランペットなどの金管楽器の特徴です。同じ運指でも息の速さや唇の張り、口の中の空間などを調整することで色々な音を出すことができるのです。

なぜ、3つのピストンでドレミ…の音が出せるのか

なぜ、3つしかピストンが無いのにドレミファソラシドと色んな音が出せるのでしょうか。簡単に解説していきます。

ピストンを押すとトランペットの管の長さが長くなる

トランペットではピストンを押すと息の通り道が変わり、押さない時よりも息が通る管の長さが長くなります。以下はトランペットの図です。ピストンを何も押さない状態では、息は第1〜3抜差管を通らずまっすぐベルに向かいます。最短距離で息が通るのです。

(楽器解体全書より引用)

ピストンを押すと以下の図のように息の通り道が迂回され、上の図で抜き差し管と書かれた管を通ります。この抜差管の長さの分だけトランペットの管が長くなるのです。ピストンを押すとトランペットの管が長くなるということがポイントです。

(楽器解体全書より引用)

長さが変わると音が変わる

楽器というのは(楽器に限りませんが)、長さが長いほど低い音が出て、短いほど高い音がでます。例えば、高い音が出るソプラノリコーダーの方が、低い音がでるアルトリコーダーよりも短いように。ギター、ピアノ、おもちゃの笛など、挙げればきりがありません。短ければ低い音が出て、長ければ低い音が出るのが自然の摂理です。

トランペットも例に漏れません。見ていただいたように、ピストンを押すと抜差管を通ることで息が通る管が長くなる、つまり音が低くなるのです。

ピストンはそれぞれ長くなる長さが違います。第一ピストンは全音(半音×2)、第2ピストンは半音、第3ピストンは全音半(半音×3)低くなります。これらを組み合わせることで様々な音階を表現することが出来るのです。

ピアノなどの他の楽器と一緒に吹くときの注意点

同じ楽譜をトランペットとピアノなど他の楽器と一緒に見ながら演奏する場合には注意が必要です。同じドレミでもピアノなどとトランペットでは、実際には別の音が出ているからです。ちゃんと吹けているはずなのに、なぜがピアノとハモらない、合わないという現象が発生するのです。

トランペットのドレミは「ドレミ」じゃない

これはトランペットが移調楽器だからです。トランペットの歴史的な成り立ちや音響的な面から、私たちが手にするトランペットの多くはB♭管(B♭はピアノのシ♭の英語名)です。トランペットで普通にドレミと吹くと、ピアノで言う「シ♭ドレ」という音が出るので、ピアノと一緒に吹くと音がぶつかりハモらないのです。

自分の練習のためだったり、完全に一人だけで演奏するソロであれば、トランペットでピアノの楽譜を吹くことに問題はありません。他の楽器と一緒に吹く時だけ注意すれば良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。トランペットのドレミは3つのピストンの組み合わせで吹くことができます。ピストンでトランペットの管の長さを自在に変えながら、息の速さや唇の張り、口の中の空間を調整することで吹けるのです。

ただ、他の楽器と吹くときは要注意です。同じ楽譜を見ても違う音が出ますので、一緒に合わせて吹きたい時は要注意です。

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